あんぱんの空洞問題

あんぱんの空洞を小さくする改善策3つ

「あんぱんの空洞を小さくする方法はありますか?」
この質問、よくいただきます。

そこで今回は、空洞を小さくする改善策3つをご紹介します!

その1: 餡の水分を少なくする

焼成するとき、餡の水分が水蒸気となって空洞が大きくなってしまいます。

餡の水分を少なくすると、空洞も改善されるのですが、、、
餡の水分を少なくすると餡が硬くなってしまいます。

柔らかいパン生地には柔らかい餡を合わせたいので、この方法はあまりおすすめではありません。

その2: 2次発酵を短めにする

2次発酵が長いと、空洞により多くの炭酸ガスが集まるため、空洞が大きくなってしまいます。
ですので、2次発酵は、長くとりすぎないようにしましょう。

でも、だからと言って、2次発酵を短くしすぎると、パンのボリュームが出ず、食感も硬くなってしまいますので注意が必要です。

その3: 薄力粉をブレンドする

小麦粉のタンパク質量が多いと、パンは縦方向に膨れ、空洞が大きくなります。
薄力粉をブレンドしてタンパク質量を落とすと空洞が小さくなるんですよ!

だから私は、この3つ目の薄力粉をブレンドする方法を特におすすめしています。

薄力粉を増やすと空洞が小さくなる以外にも、

  • 表皮のシワが出にくくなる
  • 歯切れがよくなる

といったあんぱんにとって嬉しいメリットがあります。

おすすめのブレンド量は7対3

アンパン

あんぱんの空洞を小さくするおすすめのブレンド量は、

強力粉7割 対 薄力粉3割

さらに空洞を小さくしたい場合は、強力粉5割 対 薄力粉5割 にしても美味しいあんぱんができますよ。

もちろんブレンドではなく、はじめから準強力粉や中力粉を使ってもいいんです!
⁡⁡ですが、小麦粉の種類が増えると管理が大変。

普段使っている強力粉に、薄力粉を増やす方法を知っておけば、パンによってブレンド量を変えられるので便利なんです!

※ 薄力粉を増やしたり、タンパク質量が少ない小麦粉を使うと吸水量が減りますので、ミキシングの際、吸水調整をしてくださいね。

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